【体験談】映画館のバイトのメリットデメリットや裏話
こんにちは、しゃぼです(^^)/
今日は映画館のバイト体験記を書こうと思います。
映画館のバイトが気になっている方、どんな仕事なのか単純に気になる方、
雰囲気をつかんでもらえたら嬉しいです。
結論から言うと映画館のバイトは”ある一点の要素を除き”かなりおすすめです!
私がバイトした映画館の系列はTOHOシネマズとイオンシネマの二系列です。
会社によって業務内容が変わるということはそれほどないと思いますが時間もたっているので実際と違うこともあるかもしれません。
ただもしバイトしてみたいと思った方は会社にはこだわらず立地で選ぶのがおすすめです。
朝早く夜遅い仕事なのでシフトに幅広く入れる方が喜ばれますし実際働きやすいです。
目次↓
業務内容~どんなことをするの?~
業務内容は大きく分けて四つのところが多いです。
・チケット
・フロア(場内の案内、もぎりなど)
・コンセッション(ポップコーンなど飲食物販売)
・プロジェクション(映像コンテンツの管理)
最近ではチケット売り場は無人化傾向にありますし、プロジェクションもフロアが兼任するなど変わってきていますね。
この他にもオフィス(劇場への電話対応など)やストア(映画関連グッズ売り場、フロアが兼任することが多い)などの部門があるところもあります。
ではここでは四つの業務をざっくり説明していきます。
チケット
劇場で最初にお客様と対面し一番関わりも多いので重要な役割です。(どこも欠けてはいけないのですが)
お客様が見たい映画の作品名、字幕か吹替か、上映時間、席の場所、料金に関わるところ(学生なのか、60歳以上なのか、会員なのかなど)などを確認しながら間違いのないようにチケットを発券します。
驚いたのは見る作品を決めずにいらっしゃるお客様もいるということ。どれがおすすめ?と尋ねてこられるので作品の内容も知っていたほうが幅広い対応ができます。
お客様と関わりが多いのでクレームも多いです。そういう意味ではシビアな部門ですね。
フロア
場内のいたるところにいて清掃、巡回などします。清掃、巡回と聞くと楽そうですがけっこう時間に追われます。映画の本編が始まる頃にドアを閉め、逆にエンドロールに入る頃でドアを開け、ゴミや飲み残しを受け取ったあと終映後の場内を清掃、忘れ物があれば忘れ物センター等に届け、入場してくるお客様のチケットを確認して入場者プレゼントや企業から依頼された販促物等を渡し、合間でトイレやごみ箱、喫煙所などが汚れていないかや場内が快適な温度が保たれているかチェック、以下ループです(笑)
さらに新しい映画の看板を組み立てたりします。
これです、スタンディと呼ばれています。
これが洋画だとたまに英語の説明書しかついてなかったりしてまた大変。でも工作好きには楽しいひと時だったりします。
とにかく場内のことなら幅広くいろいろやるのがフロアというイメージで大丈夫です。
コンセッション
ポップコーン売り場の人です。すみませんここは担当したことがないのであまり詳しくは語れません。ただ入場時間になるといきなりすごい行列ができるのでいかに的確に早く品物を提供できるか、ということが重要になる部門かと思います。
そして映画館は動員数も大事ですがここでの売り上げもかなり重要です。コンセッションでどれだけ売り上げるかでそこの劇場の売り上げが決まる、と言っても過言ではないと思います。なのでここの映画館好きだな~と思ったら積極的に買ってあげてください(笑)
プロジェクション
ここの部門が私の一番経験の長い部門です。何をしているのかいまいちつかみづらいと思いますが、映画の予告や本編のプレイリストみたいなものをパソコンで作っています。映画鑑賞のマナーCMの後調光を全部落として盗撮防止を流してそのあと本編のボリュームにあわせて・・・などプログラミングをしていきます。プログラミングと言うと大げさですが専用のソフトがパソコンに入っていてマウスで操作するので簡単です。
意外かもしれませんが予告や本編はHDDやUSBに入って宅急便で届きます。(もちろんデータで配信されることもありますが)なのでその在庫管理をしたりするのもこの部門の仕事です。あとはこの部門に入って一番得することは何より試写できることです。
試写とは届いた本編の映像や音声、字幕に異常がないか実際に本編映像を流して確認することです。制作関係者の次にいち早く映画を見れるうえにお給料がもらえますから、映画好きならこれほどいい仕事はないですよね(笑)
この部門にデメリットがあるとすればどの部門よりも朝が早く夜が遅いことでしょう。
朝は早いと6時出勤、夜はナイトショーなどあれば日付が変わるのは当たり前ですからね。
勤務時間と働いている人たち
映画館は朝早くから夜遅くまで営業しているので自分の希望する時間帯に働くことができます。午前中から夕方まではパートさんが多く、夕方以降は学生さんが多いです。通しで勤務できるフリーターさんも重宝されます。
共通して言えることは地元の方がほとんどということと、映画好きが多いということです。
地元の方が多いというのも想像にたやすいと思います。朝がかなり早く夜も終電がなくなりますので。もちろんなくならない時間にあがることもできます。
映画好きが多い、というのは入る時から映画が好きという方が多いのもありますが、働き始めてから自然と映画に接する時間が増えるので好きになったという方も多いんじゃないかなと思います。働いているだけで最新の映画情報をゲットできますからね。映画館で働くと得られる特典にも関係すると思いますが・・・
映画館で働くと得られる特典
・映画がただで見れる!
これは有名すぎますがそれだけ大きい特典ですね。
これは仕事の合間に映画を盗み見れる、という意味ではありません。
ほとんどの映画館にはスタッフ鑑賞という制度があります。この制度を使うにはいろいろと条件があって(働いて3か月以降とか、その上映回の残席数が4分の1以上とか、場所によって違うと思いますが)それを満たすと普通にお客様に混ざって座って見れます。この制度を使ってちょっと気になった程度の映画でも気軽に見れるのは本当に素晴らしい特典だなぁと思います。
ちなみに絶対有料だったら見なかっただろうなぁと思った(けど見た)映画の中で一番のおすすめはレゴムービーです。3Dであれこそ見るべき。
・最新映画情報に自然と触れ続けられる
働いてるうちに新しい映画の予告を見れたり、自分の興味のなかったジャンルの映画の予告を見て面白そうと思って世界が広がったりします。(たいてい映画の予告はその作品を見るお客様に合わせた予告編成をしていますからその編成に入らなかった映画の予告は見ることができません。自分で意識的に検索して見たりすることはできますが無作為に抽出された予告を見れる、というのは大きなメリットだと思います。)
・有名人に会うことができる!?
これは舞台挨拶などが行われる大きな映画館に限られますが真近で芸能人をみることができます。また意外な一面を見ることもできます。あの人舞台上ではあんなにニコニコしてるのに降りたら・・・とか(笑)話のネタにもなったりならなかったり?
・映画という共通の趣味の友達に出会える
これも大きなメリットです。私が働いていたのは数年前ですが今でも連絡をとりあう友達がいます。普通のバイトよりも仕事の話題+映画という共通の話題があると友達になりやすいです。スタッフ鑑賞でバイトあがりに一緒に映画を見たりもできます。今でもあの映画〇〇ちゃんと見たなーって思いだしたり、いい思い出です。歳が離れていても映画の話題なら盛り上がります。
ある一点のデメリット
ここまで映画のバイトのメリットを語りつくしてきましたがデメリットが一点だけあります。それは
給料が安いこと
私にとってはこの一点のみです。
朝早く夜遅いのもデメリットに入れようかと思いましたが人によってはメリットにもなるのでいいかと思いました。しかし給料の一点だけはデメリットとしか言えません。
一度映画館側にたってフォローを入れさせていただくと映画館の儲けというのはチケット代のほんの数パーセントです。(研修時に資料を見せていただいたのですが具体的な数字データを見つけ次第追記させていただきます。たしかほとんどが映画を上映する権利のために使われる配給への支払いと設備料金に消えます)
そのしわ寄せが労働者にきているのです。悲しいですね。
なので映画館でバイトをしてみたい!と思う方は現状金銭面は目をつぶるよりほかありません。
裏話
ここまでメリットデメリットの話ばかりな気がしたので雑談程度の裏話をしちゃいます
・早朝の映画館
窓がないので真っ暗でめちゃめちゃこわいです。光源が何もないので本当に何も見えません。その部屋のスイッチが部屋の中にある場合は壁などを触りながらスイッチを手探りで探しました。これはいつまでたっても慣れませんでした。
・早朝の映画館2
業務の試写はたいてい一回目の上映が始まる前の早朝に行われます。どの映画を担当できるかは業務の都合なのでランダムです。朝からホラーを見なければならないこともあります。朝6時からホラーです、どんよりします。
・自分の大好きなシーン
スタッフは上映に合わせて動いているので全スクリーンの上映が始まれば少し手が空きます。(仕事がなくなるわけではありませんが時間に追われることはないので多少自由が利きます)その間に自分の好きなシーンが上映されていたらラッキーです。場内を巡回しながら何度もそのシーンを見ることができます。私はそれでアナ雪の扉開けての歌唱シーンを十数回は見ました。もちろんBD発売前です。何度も見ていると本編入って何分でそのシーンがくるかもわかるようになります。映画けいおん!のエンドロールもあの頃何度聞いたことか(笑)
まとめ
映画館のバイトは”お給料面”の一点を除き断然おすすめです。
稼ぐという目的では映画館のバイトはおすすめしませんが、
◎共通の趣味の友達を作りたい
◎映画の情報に触れたい
◎いろんな映画を気軽に見たい
という方は映画館でのバイトを考えてみてはいかがでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました(^^)